ヨガとアーユルヴェーダは関係あるの?
ヨガとアーユルヴェーダは同じ聖典から派生している!
ヨガとアーユルヴェーダって関係があるの?
結論から言うと、ヨガとアーユルヴェーダは深い関係があります!
ヨガの練習をしていると、「アーユルヴェーダ」という言葉に出会う機会があるかもしれません。
ヨガとアーユルヴェーダは紀元前1000年頃から紀元前500年頃にインドで編纂された聖典「ヴェーダ」から派生しています。
ヴェーダはインド最古の文献で、サンスクリット語で「知恵」「知識」という意味です。
ヨガとアーユルヴェーダのそれぞれの役割
ヴェーダはインド最古の文献で、サンスクリット語で「知恵」「知識」という意味です。
ヴェーダにはヨガとアーユルヴェーダ以外のジャンルがありますが、ここではこの2つを取り上げます。
ざっくり言うと、ヨガは瞑想や呼吸法により精神面を整えること、アーユルヴェーダは食事や治療を通じて身体面を整えることにフォーカスした「知恵」です。
※細かく見ていくと、ヴェーダから派生して、インド学派のグループに分類されるのが「ヨーガ」(サンスクリット語からの正式な発音はヨーガ)、ヴェーダ4種の中にある「アタルヴァ・ヴェーダ」から医学・健康について抜き出されたものが「アーユルヴェーダ」ですが、ここでは簡略化して説明しています。
ヨガとアーユルヴェーダ。違いはあるものの、その関係性は親戚のようなもの。どちらも学ぶことで根本的なインド哲学への理解がより深まるでしょう。
アーユルヴェーダとは
アーユルヴェーダは、サンスクリット語で「生命」を意味する「アーユス」と「知識・知恵」を意味する「ヴェーダ」が組み合わさった言葉です。
インド最古の文献、ヴェーダ内の「アタルヴァ・ヴェーダ」から医学・健康について抜き出されたものが「アーユルヴェーダ」。
インドではアーユルヴェーダは国家資格であり、医学として認められているため、施術をおこなう際は医師免許が必須となります。
ヨガと同様、心身のバランスが取れた状態・調和が取れた状態を目指しますが、ヨガにはない、食生活や治療といったアプローチを行います。
あの人には合うけれど、自分には合っていなかったという体験はありませんか?
自分に合うものを探すために、アーユルヴェーダではまず自分のプラクリティ(体質)を見ていきます。
自分の体質を知ることで、自分にあったヨガスタイル、食べ物、生活スタイルを取り入れることができます。
ここからはそのプラクリティを見ていきます。
5つのエレメントって何?
まず、全てを生み出す自然界のエレメント(元素/要素)について説明します。
古代インドでは、地、水、火、風、空の5つの要素によって全てが構成されると解釈されています。
3つのドーシャ・トリドーシャについて
5つのエレメントから導き出されたのが「3つのドーシャ」、体質理論です。
5つのエレメントのうちの2つを含んでいます。
人だけではなく、森羅万象(時間、物質、生物などあらゆるもの)がこのドーシャの質を持っていると考えます。
アーユルヴェーダのドーシャ・7つのタイプとその特徴
ドーシャは基本的には以下の3つに分けられます。
まずは、以下の15項目で、ヴァータ、ピッタ、カパのどれに一番当てはまるのかチェックしてみましょう!
チェック項目 | ヴァータ | ピッタ | カパ |
---|---|---|---|
1. 体格 | 痩せ型 | 中肉中背 | 太りやすい |
2.爪 | 割れやすい | 整っている | 丈夫で大きい |
3.皮膚 | 乾燥しやすい | 日焼けしやすい | しっとりもち肌 |
4.目つき | 目線がよく動く | 強い | 柔らか |
5.毛髪 | 乾燥しがち | 柔らかい・白髪になりやすい | しっかりしている |
6.気温 | 暖かいのが好き | 涼しいのが好き | どちらでもいい |
7.食欲 | 少しずつこまめに食べるのが好き | お腹が空くとイライラする | 食べることが好き |
8.味の好み | 酸っぱいものが好き | 辛いものが好き | 唾液が多い |
9.便通 | 便秘しやすい | 下痢しやすい | 普通 |
10.睡眠 | 眠りが浅い | 暑くなければよく眠れる | 眠りが深い |
11.行動 | 早い | 効率的 | 落ち着いている |
12.話し方 | 早口になりやすい | 話すのが上手い | ゆっくり話す |
13.怒り | 腹が立つ | 頭にくる | あまり怒らないが、長引く |
14.社交性 | すぐに友達が出来る | 相手を見極めてから友達になる | 一度仲良くなると長続きする |
15.気分 | 変わりやすい | イライラしやすい | 安定している |
上記項目で、どの質が一番多いかによって、ご自身のタイプがわかります。
2つのドーシャがほぼ同率だったり、3つのドーシャがほぼ均等な場合は混合タイプとなり、全部で7つの分類分けとなります。
ヴァータの特徴
- 華奢で痩せ型
- 順応性が高い
- 想像力や理解力に優れている
- 忘れるのが早い
- 頑張りすぎる傾向がある
- 疲れやすい
- 不眠になりやすいことがある
- 肌が乾燥しやすい
- 食欲にムラがある
- 太りにくい
- 便秘になりやすい
- 眠りが浅い
- 飽きっぽいが、好奇心旺盛
- 独創的
- 初対面の人とも順応しやすい
ピッタの特徴
- 中肉中背の体型
- 暑さに弱く、涼しいのが好き
- 強い光に弱い
- 肌は乾燥しにくい
- 食欲がある
- おなかが空くとイライラする
- 生理周期は安定している
- 便通が良いが、下痢をしやすい
- リーダーシップがある
- 企画力がある
- ストレスが溜まると他人に攻撃的になりやすい
カパの特徴
- 太りやすい
- 骨格がしっかりしていて、体力がある
- 肌がしっとりしている
- 甘いものが好き
- むくみやすい
- 深く、ぐっすり眠れる
- 話し方や動作がゆっくり
- 穏やか
- 変化や衝突を嫌い、譲歩することもある
- 自制心が強い
- 貪欲で執着がある一面も
まとめ
どれがいい、よくないというわけではなく、そのタイプの持つ特徴が増長しやすい、または乱れやすい傾向がありますよ!ということです。
ですから、まずは自分のドーシャを知って体質を確認し、それに合った生活スタイルを選びましょう。
アーユルヴェーダは心地よく暮らせるという古代からの知恵なのです。
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