アーユルヴェーダを気軽に生活に取り入れてみたい!
アーユルヴェーダの時間帯に基づく過ごし方の提案
アーユルヴェーダにおいて、万物は地、水、火、風、空の5つの要素によって構成されると解釈されています。
それに基づいて、ドーシャ(体質理論)が導き出されます。
※ドーシャ:下記記事もご参考にされてください!
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ドーシャのバランスは1日の中でも変化します。この時間帯はこのドーシャが優勢になりますよ!という考え方です。
AM2:00-AM6:00/PM2:00-PM6:00 Vata(ヴァータ)=空・風
AM6:00-AM10:00/PM6:00-PM10:00 Kapha(カパ)=水・地
AM10:00-PM2:00/PM10:00-AM2:00 Pitta(ピッタ)=火・水
アーユルヴェーダではその時間帯の質に応じた活動を行うことで、日々が過ごしやすくと考えられています。
アーユルヴェーダ的 時間帯の質って?
朝の時間帯はカパの時間、昼間はピッタの時間、そして夜間はヴァータの時間とされています。
それぞれの時間に合った過ごし方をすることで、より効率よく、効果的に自分の心身を扱い、すっきりと過ごしやすくなると考えられています。
それでは、具体的に各時間の過ごし方をご紹介します!
朝の時間帯におけるアーユルヴェーダの過ごし方
朝(AM6:00-10:00)はカパの時間帯。
心と身体をリフレッシュさせるための理想的な時間です。
起床はヴァータ優勢なAM6:00前がすっきり目覚められて良いとされていますが、それぞれの生活スタイルに合った時間におきましょう。
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その後、常温の水や白湯を。
軽いストレッチやヨガを行い、身体全体を目覚めさせます。
また、朝の日光を浴びることは、体内リズムを整える効果があります。
消化を助けるために、軽い朝食を摂ることも重要です。
この時間帯で心も体も整えることで、一日のスタートを元気よく切ることができます。
実際、アーユルヴェーダでは、早朝の正しい過ごし方がその日の全体的な健康状態に大きな影響を与えるとされています。
昼の時間帯におけるアーユルヴェーダの過ごし方
昼の時間帯(AM10:00-2:00)はピッタの時間。
消化力が最も高まる時期です。
この時間帯には、消化機能が活発になるため、栄養価の高い食事を摂るとエネルギー補充が効率よく行われるとされています。
また、集中力や判断力が高まるため時間帯のため、仕事や学習に最適な時間です。
ピッタの時間には適度な活動が推奨されているため、座りっぱなしよりも少し歩いたり、ストレッチを挟むといいでしょう。
昼食後には少しリラックスする時間を設けて、消化を助けるように心がけることも重要です。
このようにして、ピッタのエネルギーを効果的に利用することで、午後も元気に過ごすことができます。
夜の時間帯におけるアーユルヴェーダの過ごし方
夜の時間帯(PM6:00-10:00)はヴァータの時間。
創造力が高まる一方で、リラックスと休息が求められる時期です。
この時間帯には刺激を避け、心と身体を落ち着かせる活動がおすすめ。
例えば、リラックスできる音楽を聴いたり、軽い読書をすることも効果的です。
夜の食事は軽めにし、消化に良い、温かい食事を摂ることが推奨されます。
寝る1時間前には、デジタルデバイスを避け、瞑想や温かいハーブティーを楽しむことも有効です。
これにより、深い眠りを促し、身体が十分に回復する準備を整えます。
ヴァータの時間を利用して、自己表現や創造的な活動に取り組むことも良いですが、最も大切なのは、翌日のエネルギー補給のためにリラックスし、良質な睡眠を確保することです。
アーユルヴェーダの健康法:食事、運動、睡眠のバランス
アーユルヴェーダでは、食事、運動、睡眠のバランスが健康維持の基本です。
すっきり軽やかな1日のために取り入れやすいものから試してみましょう!
アーユルヴェーダの食事法で体調を整える
食事は新鮮な食材を使用し、各ドーシャのバランスに合ったものを食べましょう。
例えば、ヴァータ体質には温かくて潤いのある食事、ピッタ体質には冷却作用のある食事、カパ体質には軽くて消化の良い食事がそれぞれ推奨されます。
体質に合った食事法については下記記事も参照されてください!
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食事のタイミングも重要で、一日の中で最も消化力が高まる昼食をメインとし、朝食と夕食は軽めがおすすめです。
静かでリラックスした環境で、お食事を楽しんでくださいね。
適度な運動でピッタを下げる方法
適度な運動はピッタを下げるために非常に効果的です。
特にピッタ体質の人は、激しい運動よりも、リフレッシュできる軽めの運動がおすすめ!
特に朝や夕方の涼しい時間帯に行うことで、ピッタの過剰な熱を抑えることができます。
どの体質の人も適度な運動は消化機能を助け、体内のエネルギーバランスを整えるために効果的です。
運動後には、クールダウンとしてストレッチや深呼吸を行い、心と体を落ち着ける時間を作ることも大切です。
これにはやはり、さまざまなポーズのバリエーション・呼吸法・瞑想が実践できるヨガが効果的!
昼寝をするならいつ?どれくらい?
疲れている時など、日中にお昼寝をしたくなることもあると思います。
アーユルヴェーダでは、昼寝の最適な時間は昼食後、特に午後のカパ時間(12時から14時)とされています。
この時間帯は消化が進み、体が自然に休息を求める時間です。
短時間(15〜30分)の昼寝は、エネルギーを補充し、頭のクリアさを保つために理想的だとされています。
それ以上の長時間の昼寝は、気だるさや消化不良を引き起こし、夜の眠りにも影響を与えることがあります。
アーユルヴェーダの視点から見た理想的な睡眠
ドーシャによって、適切な睡眠時間が変わってきます。
アーユルヴェーダでは、カパの人は6〜7時間、ピッタ、ヴァータ体質の人は8〜9時間必要であるとされています。
ここまで時間を確保するのは難しい場合はマイナス1時間くらいを目安に。
カパの人は寝つきがいい反面、寝すぎる傾向もあるようです。アーユルヴェーダでは寝すぎも良くないとされています。
逆にヴァータの人は寝つきが悪いことが多いため、しっかり眠るための環境(寝具や食事など)を整えましょう。
ピッタの人はカパとヴァータの中間くらいのイメージです。
アーユルヴェーダは日本人に合わない?
日本とインドは気候と風土が違う!
アーユルヴェーダが日本人に合わないと言われる理由として、まず気候や風土、食文化の違いが挙げられます。
インドの気候に適したアーユルヴェーダの食事や生活習慣が、日本の四季や湿度とは必ずしも一致しない場合があります。
特に、日本の湿度が高い夏や寒冷な冬には、インドのアーユルヴェーダの考え方をそのまま取り入れることが難しいことも。
また、日本の食文化には生魚や発酵食品が多く含まれており、これらはアーユルヴェーダの観点から見ると消化に負担がかかることがあります。
大事なのは、日本の気候や食文化に適応した形でアーユルヴェーダを取り入れることです。
例えば、季節に応じた食材を選び、アーユルヴェーダのスパイスやハーブを加えることで、消化を助け、体内のバランスを整えることができます。
また、日本の伝統的な健康法と組み合わせても、より効果的にアーユルヴェーダを実践することが可能です。
例えば、温泉やお風呂にハーブを入れてリラックスする方法などが考えられます。
まとめ
いかがでしたか?
アーユルヴェーダの知恵を生活に取り入れる方法をご紹介しましたが、ルールに縛られすぎずに、ご自身の生活や体調に合うことが一番大事。
無理せず、まずは一つ試してみて、体がすっきりする。気持ちが軽やかになる。
そんな方向へ向かったらきっと、ご自身に合う方法を取り入れられています。
是非、実践してみてください!