誰1人として同じではない、ヨガインストラクターへの道。
色々なキャリアパスを紹介しています!
3人目となる今回は、アシュタンガヨガの講師として活躍する先生にインタビュー!
ヨガインストラクターを目指す方以外でも、アシュタンガヨガを練習している方、アシュタンガヨガが好きな方に参考になる内容が満載です!
プロフィール
フリーのヨガインストラクター。
人生のモットーはバランス。
偏りすぎず、執着せず、中庸を目指しています。
趣味はサウナと、猫とのじゃれあい時間。
ヨガインストラクターを目指したきっかけ
なぜヨガインストラクターを目指したのか
最初にヨガのレッスンを受けた瞬間に、「私はヨガの先生になりたい!」と思ったんです。
当時、東京で会社員をやっていて、ヨガスタジオを目にする機会があったんですが、ヨガって、トレーニングやエアロビとも違いそうだし、どんなものなんだろうって、興味を持っていました。
フィットネスのように大人数すぎず、かといって、敷居が高いヨガ専門スタジオでもなく・・・。という感じで自分に合うヨガスタジオを探していました。
そんな時、会社の近くにヨガを習える場所を発見!
アロマテラピーサロンやカフェが併設されている小さな場所でした。
最初は勇気を振り絞って、会社の人と体験しに行ったのを覚えています。
その時、最初に参加したクラスが「アシュタンガヨガ」だったんです。
衝撃でした!何これ!!!って。
そこから3年ほど通って、最終的には会社員を辞めました。
夢中になったアシュタンガヨガ
初めてのヨガで体験した「アシュタンガヨガ」は、あまりにも難しかったです。
ヨガってもっとソフトなイメージがあったのに。
でも、その日からヨガの先生になりたかったということになります。
アシュタンガヨガはできないポーズがたくさんあって、好奇心を刺激されました。
出来るようになりたい!その気持ちがモチベーションに。
難しさゆえの楽しさがアシュタンガヨガにはあったんです。
自身のヨガ練習について
マイソールデビュー
その当時はずっとアシュタンガヨガのクラスを受けていましたが、マイソールクラス(※)には参加したことがありませんでした。
(※)アシュタンガヨガの伝統的な練習スタイル。ポーズの順番が決まっており、指導者の判断でそれぞれに合ったポーズを個々で練習。そのため、参加者は早朝の決められた時間内で、好きな時間にクラスに行き、練習をする。
最初にマイソールクラスに参加した感想は、「すごい」の一言。
20-30人いるのに、呼吸音しかしないクラス内。これがマイソールかと。
今までと同じアーサナの練習なのに全く違うように感じられて新鮮でした。
体験で行ったその日に申し込みをし、週3で通うことに。
行くまでは怖かったけれど、行ってみたら全然そんなことなかったです。
見たことがないポーズを練習している人もいて、すごいなとも思いました。
今思えば、自分に集中しないといけないんですが、周りの人が目に入っていたんですね。
マイソールクラスには2010年から2020年のコロナ禍に入る前まで通っていました。
オンラインヨガで改めて深まる学び
練習を続けても苦手なポーズは苦手なまま。もどかしさを感じていました。
できないポーズに意識が向いてしまい、変化していないんじゃないかと思うことも。
それでも、がむしゃらだったので、練習を続けていけばいずれは道が開けていくだろうと信じていたんです。
でも実際は全然変わらない!エラーを起こしたまま、練習を繰り返していくと肩や腰を壊します。
大きな転機になったのは、オンラインヨガが普及してから。
オンラインのおかげでヨガ以外の身体の専門家から、解剖学やバイオメカニクスの講義を受けられるように。
ヨガのポーズを、今までとは違う観点からみることが出来、自分の体を内観することが増えました。
そこからは、すごく変わったと思います。
ヨガの練習での積み重ねがあったからこそ、知識が体感として入ってくるというか。
自分1人の練習では見つけられなかった感覚だったと思います。
資格取得スクールについて
スクールに通わない選択
最初に通っていたアシュタンガヨガクラスの先生に「どうしたら、ヨガの先生になれますか?」と聞いたことがあります。
先生の答えは、ヨガスクールのTT(ティーチャートレーニング講座)が絶対必要というわけではない、でした。
もちろん個人の選択になりますが、これは、アシュタンガヨガの特徴かもしれません。
スクールで資格を取るというよりは、日々のヨガの練習がベースになることが多いです。
その後も資格のためのスクール通いはしたことないのですが、海外の先生が来日した際の集中トレーニングや解剖学など、様々なワークショップは定期的に受講しており、知識のブラッシュアップをしています。
ヨガインストラクターとしての活動開始
ヨガインストラクターデビュー
アシュタンガヨガの練習を始めて、3年くらい経った時に、通っていたスタジオのオーナーから、お試しレッスンをしてみたら?と声をかけてもらいました。
私なんてまだまだ・・・という気持ちが強かったのですが、オーナーに背中を押してもらって。
お給料をもらったわけじゃないのですが、これが私のヨガインストラクターデビューでした。
初めてヨガでお金をもらう
最初は自宅にお友達を呼んで、ヨガクラスを開催。
ワンコインで参加できるクラスをやってみました。これがヨガで初めてお金をもらったクラスです。
その後、知り合いの会社のスペースの一部を借りてヨガクラスを。
まだまだ、自分がヨガを教えるのは早いという気持ちがあったのですが、何も始まらないから、とにかくやってみなよと、お友達に背中を押してもらって、やることができました。
人との繋がりで広がるヨガ指導の場所
ヨガの指導の場所が増えたのは、人との繋がりによってです。なので、オーディションはほとんど受けたことがありません。
知り合いのクラスの代行に行った際に、そのまま採用してもらったり、ヨガスタジオを退職するお友達からそのクラスを引き継いだり。
沢山の人に恵まれて、歩んで来たんだなと思います。
現在のヨガ仕事
ヨガスタジオでレッスンをしながら、自主開催でアシュタンガヨガ・マイソールクラスをしています。オンラインヨガもやっています。
自主開催クラスのいいところは、やりたいクラスができる事。
時間枠の制約やスタジオの意向がなく、生徒さんのことだけを考えればいいので、指導に集中できます。
ヨガを通じて伝えたいこと
私はマイソールクラスに行くまでに何年もかかってしまったんです。ハードルがすごく高いと思っていたから。
もしそういう気持ちの生徒さんがいたら、私のマイソールクラスは、もう少し行きやすくて、その「第一歩」になる場所にしたい。
私のクラスで育って、別の場所に羽ばたいてもいいと思っています。
アシュタンガヨガって、毎朝早いんです。でも早朝に週5回、ヨガに通える人ってそんなに多くないんじゃないかな。
私の開催クラスは週1回から、参加できるようにしています。
ヨガインストラクターになってみて
ヨガインストラクターになってみて思うこと
先生になる前は、難しいヨガポーズができることがヨガの先生への道だと思っていました。
でも、徐々にヨガポーズができること=ヨガじゃないと気づいていきました。
練習を続けても、一生出来ないポーズもたくさんあるでしょう。
生徒さんにも、ヨガポーズが出来ることが、ゴールにならないように、その過程を大事にするように、繰り返し伝えています。
アシュタンガヨガは出来るようになると一つずつ、指導者からポーズが与えられていくスタイルなので、どうしてもマインドは、次に進みみたいと思いがちです。
でも、どう、そのマインドをコントロールするかが練習なんです。
ヨガが変わって、日々の生活も変わった
ヨガも社会生活も繋がっています。
以前は、もっと人の意見や目を気にしやすかったと思います。
でもヨガの練習で変わりました。
ヨガのポーズを人と比べなくていいんだと実感した時に初めて、実際の生活の中でもそう思えるように。
ヨガから日常生活もいい循環になったんです。
どうしたら先生になれますか!と聞かれたら?
もし、あの時の自分が聞いたように、どうしたらヨガインストラクターになれますか?と生徒さんに聞かれたら・・・
お金と時間が割けそうなら、ヨガスクールのTT(ティーチャートレーニング)を受けるのも一つの手かな、と答えます。
でもどこで学ぶかがすごく大事。
今はスクールが数え切れないほどあるので、授業の質も様々だと思います。
TTに行かないのであれば、やはり日々のヨガの練習。練習があってこそ、後から知識が追いついてくるので。
近道はないので、時間はかかりますが、逆にTTを受けたからって、すぐに先生になれるというわけではないと思います。
先生として、ちゃんとレッスンを成立させるには、ある程度年数が必要です。焦らずに時間をかけて。
代行レッスンや指導のチャンスが回ってきたら、どんどんチャレンジすべきだと思います。
やりながら、自分がどういう先生になりたいか、それ以前にどういう人として生きていきたいかを、見つけていくのが大事です。
まとめ
いかがでしたか?様々な道のりがあるヨガインストラクターとしての歩み。皆さんの参考になれば幸いです。
過去のインタビュー記事はこちら!是非ご覧ください。
-
現役ヨガインストラクターへのインタビュー :Part 2
2024/9/10
誰1人として同じではない、ヨガインストラクターへの道。 今回は、男性ヨガインストラクターとして活躍す ...
ヨガインストラクターになりたい人からよく聞かれるQ&Aの下記記事もぜひご覧ください!
-
ヨガインストラクターになりたい人必見の質問と回答集!
2024/7/6
ヨガインストラクターになりたい! 「ヨガインストラクターになりたい!」と考えている方のために、疑問や ...